部分的なスマートフォン最適化を検討する際のポイント
PCのネットショップをお持ちの場合には、あえて全てのページをスマートフォン用に最適化しないという選択肢があります。
メリットは、主に「制作費の削減」と、「情報量の確保」です。
制作費の削減
通常、サイト制作を委託するにあたって、ページ数やテンプレートの種類が多ければ多いほど制作費用は高くなります。そこで、「制作費用を抑えたい」「段階的にスマートフォン最適化を進めていきたい」とお考えのショップオーナー様向けに、必要なページのみをスマートフォンに最適化する方法をお勧めします。
部分最適化のポイントとしては、TOPページを始めとした特にユーザーの訪問数が多いページや、入力フォームなど売上アップや商品購入率アップにクリティカルに影響を与えるページなど、スマートフォン最適化の優先順位の高いページを見極めることです。
また最適化すべきページの選定については、それぞれのネットショップ毎に異なりますので、制作会社との協議の上進めていただくことをお勧めいたします。
情報量の確保
スマートフォンサイトを制作し、スマホユーザーの利便性を上げることは、ネットショップの売上アップ・集客力アップのために非常に重要であると言えます。
しかし、中には例外が存在します。
スマートフォン向けに最適化することにより、PCサイトと比較した場合「ディスプレイ表示領域が狭くなる」「テキスト・写真などの情報量が減少する」「ユーザーの操作の自由度が低下する」といったデメリットも含んでおり、スマートフォン最適化前よりもサイトの売上や集客力が低下することもあります。
例えば、商品点数が1,000~1万点を超える大規模なネットショップの場合、TOPページをスマホ最適化しない方が直帰率を低く抑えることができたり、商品単価の高い商材については商品ページをスマホ最適化しない(情報量を減らさない)方が商品購入率(CVR)が高かったりと、商品数や商材によってはスマホ最適化を行わない方が良い場合もあります。